『手間かけさせて悪ぅございましたぁー。』


「あ゙?テメェ何様?」


『有美様。』


「………。」




……勝った。

と、内心ガッツポーズをしたのは置いといて。




『ウソ。罵って良いよ。手間かけさせたことも謝る。全部私が悪――』

「はあ…。有美、俺はな、お前を責めてなんかいない。」




その言葉を聞いて
私は上半身を起こして魁と座ったまま向き合う形になる。