私は未だに河原で寝そべっていた。 空が茜色に染まっても、動かずに。 すると 「―――…見つけた。」 声と共に 私の顔に影がかかる。 その声の主は 『……魁。』 赤髪が目立つ 真綾の兄。 魁だった。 『どうして……。』 「どうしたもこうしたもねぇよ。ったく手間かけさせやがって。」 『………。』 なんでだろ。 心配されているハズなのにムカつく。 言い方がムカつく。