真綾の友達は悪くない。
分かってる、そんなコト。


それでも
どうしても
恨まずにはいられなかった。



真綾の自殺を止めてくれなかった。
そのことを。




でも


さっきの有美の顔を
素顔を
泣きそうな、顔を見て





―――あぁコイツは、真綾の親友で、真綾が守った女だ。

そう思った。




そんな奴を
恨んでいいはずがないんだ。