―魁side―



恨んでた。ずっと、ずっと。


真綾を自殺に追い込んだ
最低な教師と妹の親友を。




真綾とは
親が離婚して離れ離れになっていても、連絡は取り合っていた。


ずっと
真綾は友達の話をしていて




「でね、友達ったら金髪に染めちゃって……黒髪、似合ってるのになぁ。」


「は?金髪?…趣味悪いな。」


「お兄ちゃんの赤髪よりは絶対良い!絶対赤髪のほうが趣味悪い!」


「ひでぇよオイ。」




楽しい毎日を送ってるんだ、と
思っていた。