なんとなく、手を振り払うと
すんごい不機嫌になる橋倉。


私を凝視したが、私の耳にあるモノを見つけた。



「イヤリング…ですか。校則違反ですよ。」


『校則なんざ破るためにあるんですよ。タバコの香りがする橋倉せ、ん、せ、い。校内は禁煙でしょ。』


「先生とよばれてこんなに不愉快になるのは初めてですが。」




校則、なんてモノで
マーヤから貰ったイヤリングをとられたくなかった。


歩くたびに
リーン、と音が鳴るから目立つけど。





「まぁ、俺もタバコをバラされては困りますので、お互いに黙秘ということに。」


『しておきましょうか?』




そんなこんなで
先生と生徒の黙秘同盟結託。