キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り、
先生が入ってきて授業を始めた。


由井と話す事は少ない。
朝、由井が俺の席に座っていなければ
俺は由井と一切喋らなかった。

アドは知っている。
だが、あまりメールはしない。




授業中、由井はいつも携帯をいじっている。
ほら、今も。。。

あっ、送信している。

由井は送信するとき必ず携帯を両手でもつ。



ブーブーブーブー

ポケットの中に入れている携帯がなった。
えっ?!俺に??
焦って、携帯をポケットから取り出してみると

1件のメールが来ていた。








「件名:やほー
 本文:びっくりした??
由井のこと見つめすぎだから!!
    
              FROM春樹」



こ、こいつ・・・・・。
人の恋愛をバカにしやがって。。。

春樹は俺の席の真後ろ。
後ろを視界に若干入るくらい小さく振り向くと、
春樹がニヤニヤ笑っていた。



春樹は目が大きくて、まつげが長い。
ふわっとした髪でちょっとパーマがかかっている。
ちょっと女子っぽい。
性格は全然男だけど・・・((汗

女子達が前に「かわいい」と騒いでいたのを聞いたことある。


ブーブーブーブー

また、俺の携帯がなる。
今度は何だと想い携帯を開けると・・・


「件名:無題
 本文:見つめるだけでいいんですか??」

健也からだ。







どいつも、こいつも・・・。