「あっ、雪」


窓をあけたら、
部屋に雪が入ってきた。
すぐ近くには由井が寝ていたから
雪が入らないようにしっかりと閉めた。



あっ・・・ヤベ。
広村と2人きりだ。




「広村、さむくねぇの?」

「あたし雪すきだから」

「へっ・・・へぇ」


広村はずっと雪を眺めていた。


「てか、俺たちってシャンパン飲んでたんだな」



その瞬間さっきまで雪を見ていた
広村が俺の方を向き


「わざとだよ?」

「えっ?」

「わざと皆に飲ましたの」




わざと・・・?
広村は何を言っているのか分からなくなった。
何のために?
どうして?
ただのわるふざけ?



「なんで?」

「鳴海と2人きりになるため」






「俺と?」





「そう。気づいてるよね?あたし鳴海の事・・・」







「ちょっとストップ!!」