「あ、莉桜奈!!」 ぎゅっ いい歳こいて娘に抱きつくのやめろよ って言えたらどんなにすっきりするだろう… 「早速ですがお父様、どういったご用件で?」 「莉桜ちゃんもう16歳だよね?」 ピシッ 何故かは分からないけど、背筋が凍っていった。 「はい、今週16歳になります」 「じゃあ、もう結婚もできるんだね。 大きくなったなぁ」 …? さっきからこのジジイは何を語ってんだ…? 「どういうことでしょう?」 そんなあたしの言葉も聞こえないというように話し続ける。