「・・さん!ねぇ!」

 突然声をかけられた。

 振り返るとそこには君の妹が居た。

 君は似てないって言ってたけど、どことなく似てる気がする。

「どうしたの?」

 にっこりと笑うと、君の妹は今にも泣きそうな顔をした。

「もう・・、もうやめて。」

 絞り出すように声を出していた君の妹は、何故か泣いていた。