…私は

動けなかった。



目の前で起きたことなのに


全身に力が入らなかった


「…っ!」

ハッターは悔しそうに
近くにあった木を殴り付けた


他の皆も
言葉を失い

ただ、呆然としていた


「…アリス…。すまない
私が、あいつの動きに
反応できていたら猫は…」


「ハッターは悪くないわ
あんなに近くにいたのに
私…何もできなかったもの」