勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】



「何よ!あんたは名前さえ名乗ってないくせに偉そうに!」


「俺の名前?」


「そうよ。あんた。」


「秘密ー。」


ウザい。


「あっそ。じゃあもういいです。」


重いトランクを持ち上げて、亜蓮の先を行った。


「別に一人で行かせてもいいけど…部屋分かってんの?」