勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】



少し俯いた。


「うん…ごめんなさい…」


「ま、ゆっくりでいいって。」


「ごめんね…本当は希夢、他の男の子たちと遊びたいでしょ?なのに…」


「いいって。絆奈の昔の話読むの面白いし。ニューヨークで空手とか…意外だったし。」


「うん、意外だった。全然覚えてないし。」