勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】



希夢はあたしのクラスまで連れて行ってくれた。


教室に入ると、皆の視線はあたしに向けられた。


やっぱり…


恐い…


「大丈夫だよ…」


希夢はそっとあたしの耳に囁いてくれた。