勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】



そう叫ぶと、五十嵐さんは止まってこっちへ戻ってきた。


「よくできました。」


「…」


「そういえばさ…それ何?」


五十嵐さんはあたしのバッグに付いているキーホルダーを指差した。


透明のケースに入ったピンクの飴。