《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

 バン!~♪

 エクシリオンは、豪快に扉を開けた。

 ルミナミエの姿を見つけると、じっと見つめ、そのもとに行く。

 ルミナミエは、じりじりベッドの枕側に、引き下がって。

 
――ミスが、ばれた?――

 そう考えると、さらに大きく後ろへ引き下がる。

 
「ルナ、なぜ?」

 
――分かっているの?――

 もう、大好きなエクシリオンでさえ、見るのが怖くなる。

 っと思っているうちに、ルミナミエの目の前に、エクシリオンは座った。

 大好きな顔が、間近にいる。

 じっと見つめるだけでもドキドキする。

 なのに、その顔は怖くて。