《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

 ぼおっとしていたら―

「ルナ。」

 低く甘い声。

 近づいてくる気配が感じる。

 しかし、どんなに愛しい人でも、ルミナミエは振り返らない。

「なぜ、ルナ。

 正直に言って、どうしてミュウ姫様が死んじゃったんだ。」

 低く声は大きくないけど、威厳ある声が、ルミナミエの心を刺す。

 一番聞かれたくないところ。

 ひっくっと体が動いた。

「なぜ、言えない。」

 またひくり。
 
 がたがた震える。