《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

「へっ、兵隊さんが、いない。」

 ガクリとルミナミエは崩れ落ちた。

 もう打つ手はない。そう思った瞬間、さらに絶望が襲ってくる。

「どうしてなんだ。」

 エクシリオンの顔は焦りっと言う言葉の他に、何も浮かばない。

 ただ、冷や汗をかき、過呼吸しながら、見つめている。

 三人+1匹の間に沈黙の時間が流れる。

 それは遅く、一分が一秒に思える。


「これは、ドードレッシのやつの仕業。

 ルナ、気にしなくていいぞ。」

 エクシリオンが力強く言っても、ルミナミエの顔に変化はない。

 むしろ、ルミナミエを刺激した。

「ドードレッシ・・・。

 我が家を何度も滅ぼそうとした。」

 急に恐怖におびえた顔となった。