《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

 一方、入り口付近では、強力な魔法で出入り口をふさぐ。

 他に、侵入できる穴がないか確かめてはふさいでいる。

 リッセーロなどの医師たちがルミナミエを守ろうと、精一杯できることをしてる。

 肝心のルミナミエは、心なき言葉に深く傷つけられ、涙を流すことすらできない。

 これ以上なす術なく、日が暮れるかっと思った瞬間、

「ルナ、シオン。」
「チョッピー。」

 チョンッピーが戻ってきた。

 いつものはきはきとした声。

 
――王様の軍を出してもらえるんだな。――

 チョンッピーがまるで、救世主のように見える。

 そう思うと、ルミナミエ、エクシリオンは生き返ったような心地がする。

「王様が軍を出して、制圧してくれるそうだっちょ!」

 思った通りの答え。

 二人は顔を見合わせ、お互いに笑った。