《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

「やばい、奴らからこの病院を守らないと。」

 っと言って、リッセーロは走ってその場を去った。

 チョンッピーはいない、リッセーロはいない。

 頼りにしたいエクシリオンは、怒っていて『怖い』って言えるか。
 言えないだろう。

 ルミナミエはエクシリオンから離れ、近くに座り込んだ。

 いつもはそんなに怒らないはずのエクシリオン。

 しかし、今は違う。

 有無を言わせないような怒り方。

 あまりにもの怖さに、ルミナミエはまた恐怖を感じる。


 心に癒えぬ傷がまた一つ増えていった。

 それも深く。

 血が大量に出て、ルミナミエを苦しめる。

 普通なら涙となって、目に見える。

 止血するのにどれだけ時間がかかるのだろう。