北島さんは、ニヤニヤしながら、

「どうだった?クリスマスに暗い中、女の子と二人っきりは?」

 どうもこうも、恐怖しかない。

「ドアを閉めたのも、あんたたちか?」

「そうだよーん」

 うわ、ムカつく。

「酷いと思わない?藍原さん」

 僕は、藍原さんの方を見た。
 藍原さんは気まずそうな顔をして、目をそらした。
 まさか…こいつ…!!グルか

「フハハハハハ!!おまえ、その顔……」

 指差しながら、佐藤は腹を抱えて笑っている。ムカつく。
 いや、待て。じゃあ、あの怖がりようも、演技だというのか。アカデミー賞とれるんじゃないのか!?
 知らなかったのは、僕だけかー!!コンチクショー

「石橋のヘタレようが、きっちり見えたわ」

 藍原馬鹿野郎独裁者研究員は、悪びれもせずそう言った。

「ま、ま。許してやってよ、石橋くん」

 明るく笑う北島さん。この子と二人っきりだったら、まだ許せたのに。

「てか、こんな勝手にやっていいわけ?土地の所有者とかいるんじゃ……」

「ああ、それなら大丈夫!!ここ、佐藤くんの親の土地だから」

 まさかの金持ち発覚。
 あれ?こいつ金持ちだったんだ。

「じゃあ、後は若いお二人で」

 そう言うと、北島さん、佐藤、後藤、谷口は部屋を出ていった。

「お、おい」

 ドアを開けようと、ドアノブを捻った。――開かない。

「まさかのまた閉じ込めかよ」