桃華のおかげだ。





「ねぇ、奈留と要どうなったかな!?」

「さぁな。」

「でも要がヘタレだもんね。奈留、キスもまだって言ってたよ?」

「そうだったのか?」

「うん。」

「俺、あおってきた。」

「あはは!!そうなの?」





だって泊まるとか…そういうことだと思うだろ?




まぁ、いいや。




つき合ってんだから。






「順序が違うよね〜。」

「俺らもだろ?」

「そうでした…。」





急に赤くなる桃華。




自分のことには弱いのな…!




思わず笑った。





「もうー!!」

「はは!」

「…いっつもそうやって笑ってよ…。」

「は?」

「あたし…蓮の笑った顔が一番…その…好きだから。」





顔を今までで一番赤くして、目を逸らしながら言われたら誰でもドキドキするよな?




自然に見つめ合って…





自然にキスした。






「ははっ…なんか照れるね…。」

「ごめん…。」

「謝らないで。イヤじゃ…なかったから。」






バカみたいに2人で照れてた。




夏休み初日。





こんなんで心臓持つのか…マジで。