「偽善も出来ない人が偽善者をバカにしないでよね。」

「まぢなめてんね?」

「焼き殺すよ?」





どうやらこの人達は火炎系の能力みたい。




同じタイプの能力者が集団を作るのはこの学校では良くあること。






「だからさぁ、なめてないって。それにあたしは人に囲まれたい訳じゃない。それはあんた達でしょ?」

「なっ…!?」





だんだんイラついてきた。




あたしはここに、この人達に、呼び出される意味がない。





「お前まぢウザイ!!」

「この学校なら焼いたってあたし達は大した処罰は無いんだからね!?」






ホント、その通り。





ここなら力の暴発がカバー出来る。





人を殺してしまっても。





ということは、力の暴発に見せかければ何でもあり…。





みんな気づいてたけど、あえて口に出さなかったのに。





超聴力の奈留に聞こえてたら怒って飛んでくるよ?






「わかってんの!?」

「はぁ…。あんた達こそわかってんの?あたしの能力。」

「…。」