♀桃華



大丈夫だって蓮もいってくれた。




信じてるよ!?




だけど!!




日に日に奥村さんが積極的になってる…!




明らか蓮もいやがってる。




クラスのみんなも呆れてる。






「ねぇ、奈留。あたしってあんなしつこい?」

「まさか。桃華は相手のこと考えてるからね。」





よかった。



あのままあたしだったらしばらくショックだな…。





「でもいい加減蓮から離れてほしい…。」

「蓮くんも思ってるんじゃないかな~。」





思わず2人で苦笑い。




割って入って行くのは簡単なんだけど、何がキッカケでコピーされるかわかんないから来るなって蓮に言われてるし。





「クラスのみんなも最初は止めてくれてたのにね。」

「うん。奥村さんの勢いには勝てないからね。」





申し訳なくて、みんなにもういいよって言ったらみんな苦笑い。




わかるよ、気持ち。






なんかイライラするー!!






蓮が奥村さんに捕まる理由はもうひとつ。




呼ばれたら振り返ってしまうから。




そっくり…なんだって。




呼び方が。





今んとこそれしかないみたいだけど。






「じゃあ、また後でね、蓮くん!」

「別に頼んでない」

「あは、照れてる!」

「どこみてそうなったの?」





うん、あたしも思うよ。



あーもう、来ないでよー…。