1階に降りて時計を確認。

 時刻は 7時40分。

「うん 大丈夫」

 そう つぶやき、朝ごはんのトーストを焼き始める。


 私は、2年前から一人暮らしをしてる。

 私には、お父さんが元々いなくて、お母さんは、2年前に他界。
 兄弟もいないし、親戚も親しくないし、1人でも生きていけるから。


 寂しくなんか ないよ。


 寂しくなんて…ね


 朝食をすませ、水色のエナメルバッグを持って家を出る。


 水色は、私の好きな色だ。

 綺麗だし、私の好きな空や海の色でもあるから。


 私は、期待と不安の混じった気持ちで学校までの道のりを歩いた。

 学校までは、歩いて10分と近い。

 友達は、ちゃんとできるかな?

 ちゃんとクラスになじめるかな?

 なんて事を考えてたら、あっという間に学校に着いてしまった。