春風が通りぬけるとき。



「心配?」

『ん。 学校でちょっと変だったから』


(萌……)


胸が、キュウと締め付けられるみたいに痛くなる。 

まるで騙しているかの様な感覚に陥った。


「…っ」

『真帆?』

「……何でもない。ありがとう」


バレない様に平然を装いながらも感謝の言葉だけはしっかりと伝える。

彼女はそれを心配してくれて、の意味としてとらえている為まったく気付いていない。