こんなに苦しい想いをしなくちゃいけないなら、もう一層のこと嫌いになればいい。 嫌って嫌って、もう顔を合わせることも、声さえも耳に入れたくない。 名前さえ、聞きたくない。 それくらい嫌いになれるのなら、いっそ清々しいだろう。 そうすれば、どれくらい楽か。 そこまで思考が辿り着いた時、フと自嘲的に笑みを称えた。 唇をまるで、ゴムか何かで引っ張ったかの様な。