スゥと軽く深呼吸をし、自分をなんとか落ち着かせる。
これだけでも、ほんの少しだけ気が静まった気がした。
「先生」
「ん?」
「その…相談というのは」
「えぇ」
区切れが悪くとも、ちゃんと聞いてくれる先生。
だから、最後まで何が何でも話さなくてはと思った。
「恋愛…の相談、なんです…」
そう口にすると先生は耳を傾け、聞く体制に入った。
「あたし…好きな人がいるんです」
それから、ポツリポツリと小さいながらもしっかりと今の想いを口に出す。
名前は一応伏せた。別に先生を疑うわけではないが、なんとなく名を出すのは気が引けるからだ。
ちゃんと先生は話を聞いてくれた。
中でも、その好きな人が親友の彼氏だと言うと酷く驚いた様な表情をした。だけど次には何処か納得した様な顔をみせる。


