「あの…、あの」 もはや頭がパニックになる寸前。 (何て…、何て言えばいいの) まず最初に体調が悪いのは本当は違うんですって訂正する? それから次は? (えっと…えっと!) 相談ならもう何回も雪原先生にしてきたのに、恋愛に関してだからなのか、緊張して頭が回らない。 それなのにも関わらず、先生は自分が口を開くのを待ってくれている。 早く言わなくてはと本気で焦りが出始めた頃、それを凛と響きのある声が遮った。 「井上さん」