君の手。僕の手。


「じゃぁ」

と先輩は背を向けて歩き出した。







「璃香!」


うるさい母親の声が耳にまとわりつく…


「はぁ?」


先輩の前とは違う私の一面。


「あんた何時だと思ってんの!」


「んーわかんない」


深いため息と共に母は呆れたように言葉を発する。


「もうちょっと早く帰っ…「うるさい。自分だって…」


母が全部を吐く前に私は階段を上がって部屋に入った。


部屋に入ってから、寝るまでずっとずーっと先輩とのメールが続いた。