付き合い出して、まだ10日位経ったころ いきなりシンジの友達に紹介された。 友達の1人が、あたしにコソッと耳打ちしてきた。 「あんた、泣かないらしいね?」 「……」 思わず、その彼を睨みつけた。 「おぉ~怖っ!! 綺麗な顔が、勿体ないよ!」 彼は、シンジのとこに行くと 「今度は、泣かない女を選んだんだな!?」 「おまえ、あいつに何か言ったのか?」 「別に!」 シンジは、今まで付き合ってきた彼女を ことごとく泣かせてきたんだ。 あたしは、シンジの前で絶対泣かないと決めた。