箱の中には、可愛いピンキーリングと小さなカードが入ってた。 カードには、走り書きのように こんな言葉が書いてあった。 『卒業おめでとう。これからは、ずっと側に居てやる!』 ゲンは、あたしの隣に腰を下ろし 煙草の煙を吐き出した。 「あいつ、サリーの卒業を待って それ渡して告るつもりだったみたいだな。」 「……」 あたしは、俯いたまま 何も言えなかった。