嘘つき【-ring-】









「愁哉、なんか幸せそう?ムカつくなー」


恭平が無造作で緩い髪をかきあげる。


「で、今度はしっかり演出したわけ?」


「何をだ」


「とぼけるなよ、この色男」


片眉だけあげてからかうように目を細めれば、恭平は鼻を鳴らした。


「俺のオススメは、夜空を眺めながら『君に星をプレゼントするよ』でジャンプ。転けたふりして、『大丈夫?』って駆け寄った彼女に『ほら、掴んだ』でダイヤの敷き詰められたリングとキスでHappyend」


「…キザだな」


「…だね」








MerryX'mas........