変わったのはさらけ出した感情だけじゃなくて、積極的になった自分に笑みが零れる。 愁哉さんは案の定、平素では常に無機質な表情を僅かに驚かせて瞬きもせず私を見つめた後、 「…罰にならない」 と右手で口元を覆って目を逸らした。 少しだけ赤くなったように見えたのは気のせいかしら?