嘘つき【-ring-】


「私、『かっこつけ』はやめましたの!」

「…?」

「溜め込んでも溜め込んでも、消化出来ないんですもの。なら吐き出せば良いんです」


本当は、少し、ううん、凄く怖いけれど。


「忘れて欲しいですって?馬鹿言わないで下さい!忘れませんわ、これから先永遠に!あなたのくれた物は全て、私の宝物です。」


ええ、そう。忘れて、なんてやるもんですか。


「そんな事をおっしゃる愁哉さんは嫌いです!ずっと、ずっと、覚えてますからね!」


これくらいの、意地、突き通せないではまた同じ。


微笑んでいるだけではもう嫌なの。


ありのままで、あなたと、対等でありたい。