「ふぅ…」 息を吐く。 そして落ち着いて 丁寧に息を吸う。 閉じていた瞳を ゆっくり開く。 「…行くか…」 力のこもらない 声で自分に掛け声をかけ 重たい足取りで 門を潜りぬけた。 [バキッボコツ] 人が殴られて居る音が聞える。 はぁ…。 やっぱりここは 不良校だ… 朝から喧嘩。 しかも喧嘩してる場所が 私の通りたい道を 塞いでる。 邪魔だなぁ… 溜息をつく。 今日で何回目だろう…