真仁に取り入ろうとしてゴマすりよろしく、必死で贈り物をせこせこと送りつけてきた。

 挙げ句の果てに、なかなか自分になびかないものだから真仁をゲイだと思い少年のクローンを送ってくる始末だ。

 さすがにこれには参った……と頭を抱え、その少年をモニタールームで雇う事にした。

 いわば「お茶くみ」だ。

 真仁の言ったものを運んでくる簡単な仕事をさせている。

 もちろん『所有物登録』を済ませ、自分の家に住まわせている。

 そうしなければ違法だとみなされ、政府に連れて行かれ殺処分されてしまう。

 それを了承するほど悪人でもないという事なのだろう。