「彼は知ってるのか? 自分たちが賭けの対象にされていること」

 モニタールームで、部屋の正面の壁に掛けられている大きなディスプレイを眺めながら直貴(なおき)が発した。

「知らないワケないでしょ」

 真仁は相変わらずのニヤけた顔で応える。

「時間制だっけ」

「うん。4時間以内に何人ハンターを殺せるか」

 そして思い出したように直貴を一瞥し、戒の顔をアップにして示す。

「ね? カッコイイだろ」

「ん? ああ、まあな」

 女の客が増えそうだ。

 直貴はそう考えてあごをさする。