病室に入ったお母さんとお姉ちゃんは号泣した。

私は声をかけてあげられなかった。


いつも通り変わらない佑弥がそこにいる。


「雪、亜由、和…」

佑弥は一人一人の名前を呼んだ。

私たちが病室を出るとき、
「さようなら」
と佑弥は言った。


「お別れみたいでしょ?!またねだよ!!!」
とお母さんは怒っていた。
私もショックだった。