そう思っていたのに、 「ジゼルじゃないか!何をしているんだ?」 …ジゼル? 国王の見ている方向には、 私を連れ去ろうとしている男性しかいなかった。 「あぁ、父上。なんでもないですよ?ミラさんが道に迷っていたので助けているところです。」 なんとも言う嘘を! 道に迷った? 身体の向きは会場の方向じゃないじゃない! あぁ…私ってバカだわ。 城内に入った時点で気づくべきだったわ。 爵位をもつ人であろうと城内に堂々と入れるわけがなかったのに。