近いようで遠い存在。

「はぁ…」

「溜め息なんかしてやっぱなんかあった?」

こんな溜め息に気付いてくれるだけであたしはドキドキする。

「今日秋斗さんいる?」

あたしは秋斗さんに相談してる。

「秋斗?うーん居ると思うよ?」

「じゃあ今日家行ってもいい?」

「……来ればいいじゃん」


夏樹くんは宿題を置いて出て行ってしまった。

辞めてよ……あたし勘違いしちゃうよ。
ヤキモチ焼いてくれたって思っちゃう。


「夏樹くんはずるいよ…」