君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~

「天城さんには言いにくい面もあると思うしね」

「圭介、おまえ…」

「俺はそうなる気がしてたんだ。いつ達也君に話そうかって、迷ってた」

「そうなのか? で、なんで中山さんはイジメられるんだ?」

「理由は三つかな」

「三つ?」

「うん。一つ目は、元々彼女はイジメられやすいタイプって事。大人しくて、暗い感じでしょ? 今までイジメられなかったのが不思議なくらいだと思わない?」

「まあ、そうかもな」

祐子も頷いていた。

「二つ目は、中山さんは達也君の正式な彼女じゃない事」

「はあ?」

「分かりにくいかな? まあいいや。そして三つ目なんだけど、これが一番の原因なんだよね」