「もう行ったから、大丈夫だよ」
達也が俯いた瑞希にそう声を掛けると、瑞希は顔を上げて達也を見つめた。
「あ、あの…」
「ん?」
「ば、罰を…受けます」
「はあ?」
「私…池上君の後ろに行ったし、下を向いてしまいました。だから罰を……」
瑞希は泣きそうな顔でそう言った。
そんな瑞希がいじらしくて、抱きしめてあげたい衝動を達也は感じた。
「あ、ああいう場合はオッケー。他の奴なんかに顔を見せる事ない…」
と言ってから、達也は自分で『え?』と思った。瑞希も、キョトンとしている。
(俺、今、何て言った?
“他の奴に顔を見せるな”って言ったか?
それじゃまるで、俺だけ見てろって事にならねえか?
ダーッ。俺は何言ってんだよ。意味わかんねえ…)
達也が俯いた瑞希にそう声を掛けると、瑞希は顔を上げて達也を見つめた。
「あ、あの…」
「ん?」
「ば、罰を…受けます」
「はあ?」
「私…池上君の後ろに行ったし、下を向いてしまいました。だから罰を……」
瑞希は泣きそうな顔でそう言った。
そんな瑞希がいじらしくて、抱きしめてあげたい衝動を達也は感じた。
「あ、ああいう場合はオッケー。他の奴なんかに顔を見せる事ない…」
と言ってから、達也は自分で『え?』と思った。瑞希も、キョトンとしている。
(俺、今、何て言った?
“他の奴に顔を見せるな”って言ったか?
それじゃまるで、俺だけ見てろって事にならねえか?
ダーッ。俺は何言ってんだよ。意味わかんねえ…)



