「どうして?」
自ら本気だと言うだけあって、春田の表情は真剣だ。
「だって、俺達はまだ学生だし、親が許すわけないし…」
達也にはあまりに突飛な話だし、春田の真意を今ひとつ掴めず、うっかり“考えてみます”などと言ったら、“バカね、冗談に決まってるでしょ?”と言われ、恥をかくんじゃないかと思ったりもした。
何より、瑞希の気持ちが達也には分からなかった。自分に好意を持ってくれている事は間違いないと思う。
しかし、同棲しても良い、というほどのものかどうか…
「二人で話し合ってみたら?」
「はあ、それはまあ…」
「これからご飯でしょ? 私は帰るわね。瑞希ちゃん、しっかり食べてね?」
「はい」
春田は二人に手を振り、颯爽と帰って行った。達也は、胸の中に爆弾を置いて行かれた気分がした。
自ら本気だと言うだけあって、春田の表情は真剣だ。
「だって、俺達はまだ学生だし、親が許すわけないし…」
達也にはあまりに突飛な話だし、春田の真意を今ひとつ掴めず、うっかり“考えてみます”などと言ったら、“バカね、冗談に決まってるでしょ?”と言われ、恥をかくんじゃないかと思ったりもした。
何より、瑞希の気持ちが達也には分からなかった。自分に好意を持ってくれている事は間違いないと思う。
しかし、同棲しても良い、というほどのものかどうか…
「二人で話し合ってみたら?」
「はあ、それはまあ…」
「これからご飯でしょ? 私は帰るわね。瑞希ちゃん、しっかり食べてね?」
「はい」
春田は二人に手を振り、颯爽と帰って行った。達也は、胸の中に爆弾を置いて行かれた気分がした。



