「やっぱりそうなんだ…。私はいいと思うわ。応援しちゃう」

「はあ…」

「ただし、保健教師として言っておくけど、必ず避妊してよ?」

「ヒニン……?」

「そう。赤ちゃんが出来たら大変でしょ? 私も責任感じなきゃいけないし…」

「そ、そんな事しませんよ!」

達也はつい大声を出し、それが聞こえたらしい瑞希は、ポカンとした顔で達也を見ていた。

「ちょっと、声が大きいわよ!」

「すみません。でも、そういう事はしないって、俺、言いましたよね?」

それは、保健室で春田と話した、弱った女子を襲うとか襲わないとかの話の事だ。

「あの時と今では状況が変わってるんじゃない? それにこの後もっと変わるかもしれないでしょ?」

「それはまあ…」

「もしもの場合よ」

「わかりました…」