「…ハル?」 雪兎は時春の反応が不思議で、首をかしげて彼を見た。 上手い具合に頭も冴えてくる。 「…あぁ…、悪い。 何でもないよ…。」 時春はハッとして、何事もなかったというように、いつもの穏やかな笑顔で答えた。 「さぁ、飯食って学校いくぞ。 用意しておいてやるから、さっさと着替えてこい。」 「あ…!」 その言葉に今だパジャマのままだったことに気がついて、慌てて部屋に戻った雪兎だった。