「いただきます!」


夕飯の時間になり、今日は久しぶりにお義父さんとお義母さんがいるとの事で、みんなでご飯を食べる事になった。


「由奈ちゃん、ご機嫌じゃない」


お義母さんは、優しい笑顔で私に言った。


姐さんとは思えないくらい、柔らかい物腰に、優しい雰囲気の人だ。


姐さんと言っても、こういう雰囲気は必要なのね。


「そうですか?そんな事はないんですけど」


と言う私の顔は、ニヤけてしまっている。


佑斗のキスは、思いのほか、私の心を軽くした。

思い出しても、ニヤけてしまう。


そんな私を佑斗は、呆れた顔で見ている。


「佑斗も、すっかり機嫌が直ってるな」


お義父さんが、からかうように言うと、


「えっ!?」


と言って、佑斗は動揺していた。


そんなやり取りを、晴彦は笑顔で見ながら、私に口パクをした。


“良かったですね“


それに私は、笑顔で頷いて返事をした。