「わあ~!おいしそう~!」


朝ご飯はすでに出来ていて、テーブルに置かれていた。


ご飯にハムエッグに、野菜いっぱいのみそ汁に、魚に果物に、ジュースに牛乳…。


まるで、旅館の朝ご飯だ。


「お前、目が輝いてるじゃん」


佑斗は笑いながら、席に着いた。


「そ、そうかな?」


私も、佑斗の隣に座る。

まだ、これで二回目だけど、佑斗の笑顔は優しくて、戸惑ってしまう…。

怒らせたら怖いのに、そのギャップが大きい。


そこが分からないの。


佑斗は怖いのに、本当は優しいんじゃないかって、思ってしまう…。


昨夜だって、“オレは婚約を破棄しない“って言ってたし。


本当の佑斗って?


佑斗の気持ちを、もっと知りたい…。