「キッチンに来た…ってことは、これから夕飯?」 「そ、そうです…。それより、いっ…いきなり触るのやめて下さいっ!!」 冷蔵庫のドアを開けたまま、慌てて如月さんから離れた。 「触る…って、頭に手をのせただけじゃん。」 「そ、それが一般的には“触る”っていうことに該当するんです!」 アタフタしながら反論する私を、如月さんはニコニコしながら見ている。 その面白がってるような笑顔が、腹立たしい…。 如月さんに冷たく視線を送りながら、プウッと頬を膨らませた時だった。 “グゥゥ〜”