「なっ…何言ってるの、翔琉くんっ!!」


「ごめんね。陽菜ちゃんを見てたら、思っていたことを言葉にしたくなっちゃったんだ…。」


アタフタする私を見ながら、翔琉くんは無邪気に笑った。


可愛い笑顔…だなんて、恥ずかしいよ…。


顔、熱くなっちゃった…。


火照りを冷まそうとして、手で頬に風を送っていると、私の少し先を歩いていた明衣が駆け寄ってきた。


「陽菜、どうしたの!?大きな声出したりして…。」


「あ、あの…えっと…なんでもないよ。」


咄嗟に言葉でごまかしたものの明衣には通用するわけがなくて…


「えーっ、怪しいなぁ…。顔…少し赤いよ?今、翔琉に何言われたの?」


ジーッと顔を見つめられてしまった。