「とにかく、俺に視線…戻してみ?」 「でも…あの……」 「ほら、陽菜…。」 「…………。」 私が話す隙を与えず、如月さんは視線を合わせるように促す。 本当に強引…。 でも、私が如月さんを見ない限り、レッスン自体も終わらないよね…多分。 赤くなってる顔を真っ直ぐに見られるのは、恥ずかしいけど、止むを得ないか…。 はぁ……。 心の中で大きなため息をつきながら、もう一度…ぎこちなく視線を動かして、如月さんを見つめた。